基本の調味料の選び方がわかったら、次に 「食事の際に意識してほしいこと」 をお伝えします。
ポイントは 以下の2つです。
- 吸収は遅いほうがいい
- 消化は早いほうがいい
①吸収は遅いほうがいい
食事をすると、体内で栄養が吸収されます。
しかし、この吸収が早すぎると、血糖値(血液中の糖の量)が急激に上がり、体に負担がかかります。
この状態が続くと、肥満や糖尿病のリスクが高まります。
とくに、糖を多く含む食材(炭水化物)は、吸収の速度をコントロールすることが重要です。
その目安となるのが GI値(グリセミック・インデックス) という指標です。
GI値は、食品がどれくらい血糖値を上げやすいかを示す数値です。
- GI値が70以上の食材 → 血糖値が急上昇しやすく、太りやすい
- GI値が60未満の食材 → 血糖値が上がりにくく、太りにくい
カロリーが同じでもGI値は違う!
同じカロリーの食品でも、GI値が異なると血糖値の上がり方が変わります。
そのため、健康やダイエットを意識するなら、GI値の低い食品を選ぶことが大切です。
たとえば、以下のように同じカロリーの食品でもGI値は異なります。
- 白米(GI値84)と玄米(GI値56)
-
玄米の方が血糖値が上がりにくい
- そば(GI値59)とうどん(GI値80)
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そばの方が低GI食品で、血糖値の上昇を抑えやすい
- 春雨(GI値32)
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カロリーは高めだが、GI値は低いため血糖値が上昇しにくい
春雨がダイエット食品として人気なのは、この低GIの特性があるためです。
GI値の低い食品を選ぶことで、血糖値の急上昇を防ぎ、太りにくく、健康的な食生活につながります。
食材を選ぶポイント
食材選びの参考になるよう、GI値をまとめたので、ぜひ活用してください。
食品名 | GI値 | カロリー |
---|---|---|
餅 | 85 | 235 |
精白米 | 84 | 168 |
赤飯 | 77 | 189 |
玄米 | 56 | 165 |
五穀米 | 55 | 126 |
- 白くてふわふわした食品 → 高GI(血糖値が上がりやすい)
- 色がついていて硬い食品 → 低GI(血糖値が上がりにくい)

普段の食事では、GI値を意識して食材を選ぶようにしましょう!
②消化は早いほうがいい
食べたものがスムーズに消化されないと、未消化のまま腸内に長く留まり、腐敗しやすくなります。
その結果、腸内環境が悪化し、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
腸の役割とは?
腸は、食べ物から栄養を吸収し、それを血液にのせて全身の細胞へ届ける重要な役割を担っています。
たとえば、ご飯などの炭水化物は腸で分解され、血液を通じてエネルギーとして体中に運ばれます。
しかし、消化が悪く未消化のものが腸内に溜まると、腐敗物(ゴミ)まで吸収されてしまいます。
これにより、血液がドロドロになり、細胞はギトギトになってしまうのです。
その結果、以下のような不調が起こりやすくなります。
- 肌荒れ
- むくみ
- 冷え
こうしたトラブルを防ぐためには、消化をスムーズにし、不要なものを速やかに排出できる体を作ることが大切です。
だから腸内環境を整えることが大切!
腸内環境が整っていると、消化がスムーズになり、栄養が効率よく吸収されます。
しかし、腸内環境が乱れると、消化不良や便秘を引き起こし、体調にも悪影響を及ぼします。
消化をスムーズにするには、腸内環境を整えることが大切です。
腸内には3つの菌が存在する
腸には、善玉菌・日和見菌・悪玉菌 の3種類の菌が存在し、このバランスが腸内環境を左右します。
- 善玉菌 → 腸の調子を整える
- 悪玉菌 → 腸内環境を悪化させる
- 日和見菌 → 優勢な菌に影響されやすい
悪玉菌が増えると腸内環境が悪化し、便秘や体調不良の原因になります。
便秘と悪玉菌の悪循環
便秘になると、不要なものが排出されず、腸内に長く留まった未消化の食べ物が腐敗しやすくなります。
すると、悪玉菌がさらに増殖し、腸内環境がますます悪化するという悪循環に陥ります。
この悪循環を防ぐためにも、腸内環境を整え、スムーズな消化と排出を促すことが大切です。
消化をよくするには?
消化を良くするためには、普段の食事で「消化を助ける食材」を取り入れることが大切です。



生の野菜や果物を一緒に食べましょう!
生の食品には「消化酵素」が豊富に含まれており、食べ物の分解を助けてくれます。
たとえば、酢豚にはパイナップルが入っていますよね。
実はこれ、単なる味のアクセントではないんです。
パイナップルに含まれる 「ブロメライン」という酵素が、消化を助け、肉を柔らかくする働きがあるからなんです。
ただし、酵素は熱に弱いため、できるだけ加熱せずに生のまま摂るのがポイントです。
こんなときは要注意!
- 消化が悪いと感じる
- 飲み会が続いて食べすぎた
こんなときは、消化酵素サプリを活用し、胃腸の負担を軽減するのもひとつの方法です。