栄養バランスを考えよう!

基本の調味料を見直し、控えたい食品・積極的に摂りたい食品も分かった。

じゃあ、それらを食べていればOKなのかというと…

実はそうではありません!

今の段階では、ようやく食事改善の「土台」が整った状態 です。

料理で例えるなら、「食材がそろった」段階。

食材を適当に入れただけでは、美味しい料理にはなりませんよね?

それと同じで、「体」という料理をつくるためには、材料(栄養素)のバランスが大切です。

その中でもとくに重要なのが、三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)のバランスです。

まずは三大栄養素から

画像引用:株式会社ユーザーライフサイエンス

厚生労働省では、三大栄養素の目標量を以下の割合で推奨しています。

  • タンパク質:13~20%
  • 脂質   :20~30%
  • 炭水化物 :50~65%

といっても、これだけではどれくらい食べればいいのか分かりにくいですよね。

そこで、「手の大きさ」を使った簡単な測り方を紹介します。

1食分の目安
  • 炭水化物(ごはん・パン・麺類)
    • にぎりこぶし1つ分
  • タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)
    • 手のひらに乗るサイズ
  • 脂質(ナッツ・オリーブオイル・アボカドなど)
    • 親指1本分
  • ビタミン・ミネラル(野菜・食物繊維)
    • 手のひらサイズのカップ1杯分

また、調味料は 「さしすせそ」 を基本にすると、栄養バランスが整いやすくなります。

上記の目安を参考に、1日3食バランスの取れた食事を意識してみてください。

炭水化物は抜いてはいけない

ダイエットのために、糖質を抜いたり減らしたりする人がいますが、はっきり言って逆効果です。

たしかに、糖質制限を活用した「ケトジェニックダイエット」という方法がありますが、これはあくまで「体重を落とすためのテクニック」 のひとつ。

健康的な食生活を送るうえで、糖質制限は必要ありません!

また、体重管理は「炭水化物を減らすこと」ではなく、「食べる量」で調整できます。

むやみに炭水化物を減らす必要はありません。

もし 「ご飯の量を意識的に減らしている」 という方は、適正な量をしっかり摂るようにしましょう。

食べる順番も意識しよう

前回、 「糖の吸収は遅いほうがよい」 と説明しました。

さらに、糖の吸収を遅らせるためには「食べる順番」も重要です。

糖の吸収を抑える食べ方
① 野菜を最初に食べる(ベジタブルファースト)

食物繊維が糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を防ぎます。

② 糖質は最後に食べる(ラストカーボ)

ご飯・パン・麺類などの糖質は、食事の最後に食べるのがベスト

野菜(食物繊維)は、腸内環境を整えるだけでなく、血糖値の急上昇を防ぐ役割もあります。

毎食しっかり野菜を摂るようにしましょう!

次の章では、タンパク質の重要性について解説していきます。

いまだに多くの方が、「タンパク質=筋肉をつけるもの」や「摂ると体重が増える」 と思っています。

しかし、タンパク質は健康維持に欠かせない重要な栄養素なのです。