
サプリメントはお薬ではなく、足りない栄養を補ってくれる食品です。
一番大切なのは毎日の食事からしっかり栄養を摂ることですが、現代の食生活では知らず知らずのうちに栄養不足になりがちです。
そのため適切な知識を身につけて、食生活改善とサプリメント活用のバランスを取ることが大切です。
現代の食生活における栄養不足
現代の野菜は、土壌の変化により昔より栄養が少なくなっています。
また、忙しい毎日でコンビニ弁当が続いたり、野菜不足になったりして、知らず知らずのうちに栄養が足りなくなっている方がとても多くなっています。
その結果、さまざまな不調を抱える方が増えているのが現状です。
サプリメントで一時的な対処が必要な場合もありますが、まずは食品選択の知識を身につけ、食生活習慣そのものを改善することが最優先です。
サプリを飲む前に食事を見直す
サプリを飲む前に、まずは食事を見直すことが大切です。
サプリをたくさん飲んでも、普段の食事がめちゃくちゃだと効果は期待できません。
たとえば野菜不足だからとマルチビタミンを飲んでも、カップ麺やお菓子ばかり食べていては意味がありません。
「何を食べたら体に良いのか」を知り、少しずつでも食事を変えていくことから始めましょう。
「足す」前に「引く」
健康になりたいなら、まず体に悪いものをやめることから始めましょう。
体に悪いものを食べ続けたまま、サプリだけ飲んでも思ったような効果は得られません。
体の中ではさまざまな栄養素がチームワークで働いているので、特定の栄養だけをたくさん摂っても逆効果になることも。
たとえば、甘いお菓子をたくさん食べながらビタミンのサプリを飲んでも、砂糖がビタミンを消費してしまうので意味がありません。
健康になるためには「何を足すか」よりも「何をやめるか」という考え方がとても重要です。
サプリメントの活用法
食事からの栄養摂取が基本ですが、私たちの体の状態やライフスタイルによっては、足りない場合があります。
ここでは、サプリメントを上手に活用する2つのポイントをご紹介します。
- 体の状態にあわせて活用する
- ライフスタイルにあわせて活用する
体の状態にあわせて活用する
すでに胃腸の調子が悪くて食事から栄養を摂るのが大変な方には、サプリが助けになります。
胃もたれや食欲不振で固いものが食べられない時は、消化しやすいサプリが栄養補給の頼もしい味方になります。
たとえば、胃の調子が悪くて野菜サラダが辛い時には、食物繊維のサプリが役立ちます。
ライフスタイルにあわせて活用する
ビタミンやミネラルの量は人によって全然違うので、食事だけでは足りない場合があります。
たとえば、スポーツをよくする方は、普通の人よりもビタミンB群をたくさん必要とします。
また、妊娠中の女性は葉酸をいつもの倍以上摂る必要があります。
こういう時には、サプリで栄養を補うのが賢い選択です。
サプリメント活用時の注意点
サプリメントは手軽で便利ですが、頼りすぎると胃腸の働きが弱くなってしまいます。
サプリメントばかりに頼って普通の食事を疎かにしていると、よく噛んだり飲み込んだりする機会が減って、消化する力が衰えてしまうのです。
とくに胃酸の分泌が少なくなると、お肉などのタンパク質をうまく消化できなくなったり、鉄分などのミネラルを吸収しにくくなったりします。
具体的には、朝食を抜いて酵素ドリンクだけで済ませる習慣などは、胃腸を弱らせる原因になります。



サプリは食事の代わりではなく、あくまでお手伝い役として考えましょう。
まとめ:根本改善には食生活の改善が不可欠
「サプリが良いか悪いか」を考える前に、まずは「何を食べたら良いのか」を知って、食事の習慣を整えることから始めましょう。
たとえば、疲れやすいのが、甘いものの食べ過ぎと野菜不足が原因なら、疲労回復のサプリを飲むよりも、食事内容を見直すことが優先ですよね。
サプリは食事改善のサポートしてくれる頼もしい味方として使い、決して食事の代わりにはしないようことが大切です。